第38章 番外編Ⅱ おめでとう【蜂楽視点】 ✢
「はっ、ふ…ぅん…」
「はぁ、は…ん…」
“YES”の代わりに、夢からキスされる。
持ってた筒と卒アルをバサッと雑に机に置いて、
冷静なキミにしては珍しくちょっと荒々しいキス。
「あっ…んんっ…」
チューしながらきちんと閉まった夢のブレザーのボタンを外して、両方の胸の先っちょチョンチョン。
歪ませたエロいキス顔……俺はバッチリ見てるよん♪
「はぁっ…なにっ、今日ネクタイしてるの…?」
「うん。卒業式だからしろって言われた。」
「……似合わな。」
「にゃは。でしょ?」
いつもはポケットに突っ込んでる俺のネクタイ。
緩くしてたネクタイの結び目を引っ張ってもっと緩めると、それを見つめるトロンとした熱視線。
「廻がネクタイ緩める仕草、キュンとする…。」
「へぇ?それって、ネクタイプレイでも期待してるってコトすか…?」
「っ、なんで…。関係ないって…。」
「文化祭の時は、手首縛ったよね♡」
シュルっと全部ほどいて……ホラ俺、カッコいい?
お望み通り、キミをもっともっと可愛くしてあげちゃう……♡
「っ!?あ、やだ…これぇ…!だめぇっ…!」
「にゃははっ。期待して顔真っ赤だよ♪こんなんされて、コーフンしちゃってるくせに…♡」
ネクタイで目隠しして…机の上に押し倒して…
俺の全部、夢のカラダで受け止めて───?