第38章 番外編Ⅱ おめでとう【蜂楽視点】 ✢
『ちょいちょい。なーんで俺とユッキーはスルー?』
『そうだよ蜂楽くん。俺にも彼女さん紹介してよ。』
チャラ忍者オトヤンと、イケメンモデルのユッキー現る。
『乙夜んチャラいから。ユッキーはイケメンだから。』
『酷いなぁ。モデルだからって、簡単に女の子の心奪えるワケじゃないんだよ?』
『ちゅーす蜂楽の彼女ちゃーん。カレピに飽きちゃったら、いつでも俺んトコおいでー。』
『乙夜ん、そーゆートコ。』
『はじめまして、雪宮です。ユッキーでいいよ?』
『は、はじめましてっ…!』
『ユッキーは天然無自覚チャラ男だから。夢、顔赤くなりすぎー。』
照れ照れしてる夢は可愛い。
なのにこのふたりにチヤホヤされると、ちょいジェラシー感じちゃうのはなんでだろ。
みんなに紹介したかったハズなのに……
俺ってやっぱ、むじゅんだらけのエゴイスト。
『あ♪玲王、凪っち、斬鉄ー!』
『おー、蜂楽。俺らにも彼女紹介しろよー。』
すぐそばに玲王達がいたから切り替え切り替えー。
どやっ!俺のカノジョ♪
『やるねお姉さん。あんな情熱的なキスシーン、そうそう見ねぇ!大切にしてやれよ、蜂楽。』
『アレだな玲王。彼女、アベレージの乱高下とインベストメントを意識したマジョリティが…』
『バカ斬鉄。女子の前でカッコつけんなっての。』
『あははっ。いえ、そんな…私、必死で…。ドン引きですよね…。』
『しねぇって!あの度胸大したもんだよ。
な、凪?』
少しずつ慣れてきたのかな。
玲王や斬鉄と控え目ながらに話してる。
夢の笑顔がやっと見れて、うーれしっ♪