第37章 番外編Ⅰ 意外なヤツ【潔視点】
「どこまでヤッたんだよー?聞かせろよー♪」
ニヤついた今村が、誰よりも早く本題を切り出す。
健全な男子高校生である俺達にとって、詰まる所それだよな。
「ぜーんぶっ!ココ来る前の日ね、大人の階段昇っちゃった♪いーっぱいエッチしたもんねー♡」
マジかよ……
なんだこの敗北感……!!!!
イタズラっ子みたいに、ペロッと舌を出す蜂楽。
これで高2だもんな…。
しかも今は、色んな意味で年齢不詳だ。
「フゥー♪やっるぅー!そうは見えないけど、お前ちゃんとヤることヤッてんのな!」
「そりゃもう♪俺、高速発射だけどめちゃめちゃ絶倫だし♡」
「マジか♡で、どんな子だよ?セックスどんな!?」
「どSだし、どМだし、えっちの時は積極的ですっげーエロ可愛くてぇ…♡あ、ねぇちょっと。俺の夢、オカズにしないでよね?」
「顔知らんからしねぇって!でもヤッてみてぇー♡可愛さとエロさを兼ね備えた子って、なかなかいないんだよな。」
「いつかスマホ取り戻しても、今村にはゼッタイ夢の写真見せない。」
そっち系の話で盛り上がる今村と蜂楽。
興味は当然あるけど、俺にはついていけない次元。
つか蜂楽、キャラじゃなくね……!?
“経験済み”は、恋愛経験のない俺にとって喉から手の出る程に欲しい“勇者”の称号。
ちくしょー、羨ましすぎるっ……!!