• テキストサイズ

【ブルーロック】蜂蜜のファーストラブ

第36章 蜂蜜の愛





“俺、夢ちゃんの前ではもう泣かないって、決めたんだ。

泣きたいくらい悲しいのは……夢ちゃんのほうだから。”





蜂楽にだって……悲しみはあるじゃん。


なのに、いつも私を一番に考えて、尊重して……
こんなにも深く愛してくれた。





“夢ちゃんも、ひとりぼっちなんだね。”


“……蜂楽くんも……ひとりぼっちなの?”





サッカーで周りと協調できなかった蜂楽。


私達、出逢ってひとりぼっちじゃなくなったけど


蜂楽はまだ……サッカーでは、ひとりぼっちだ。





“廻のサッカー人生を、いつか邪魔しそうで…怖い。”





私、何やってんだろ?



蜂楽に“ともだち”ができて

サッカーだけに夢中になって



私から離れちゃうんじゃないかって不安になって

“かいぶつ”に“ともだち”に……勝手に嫉妬して。





蜂楽のサッカー人生を邪魔してるのは……


紛れもなく、“今”の私───。






耳元が蜂楽の涙で濡れていく。


頬を手で包んで、上気した泣き顔をゆっくり上げた。



黄色の眼から溢れてくる涙を指先で拭ってあげて。


背伸びして、唇を重ねた。


/ 514ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp