第35章 リバティ ✢
「マジでココで感じんの大スキだよねぇ…。俺がいなくても、ひとりでちゃんとヤるんだよ…?」
さっき水を飲んだせいで…出やすくなって…
蜂楽の手は潮でビチャビチャ。
滴り落ちてるまま、愛撫は続いていく。
「やっ!も…あぁ゛…♡め、ぐるぅ…!」
「ご不明な点、お問い合わせは、蜂楽廻まで♪」
「あっ!あ、あ゛…!ぃぎゅっ…♡ひあぁぁ…!
いぃ、い、ぎゅうぅっっ…♡」
「おーおー♪アクメ、キメちゃって…♡」
「ぉああ゛…♡んぁぁあ゛ーーっっ…♡」
蜂楽に身を委ねて、絶頂に達した瞬間
全身の力が抜ける。
“ちゃんと避妊もせずに高校生がセックスしたらダメなことくらい判るよね?”
錆びついて取れなかった言葉が、ボロボロと剥がれ落ちていく。
薄い意識の中で、リミッターが外れる音がした。
常識が、概念が、思想が、めちゃくちゃに壊される。
この快感と愛に……全感覚を攫われたい。
「……はーっ、はぁ……廻、いれて……?」
───だから今の私には、これだけ。
私が愛してるのは廻だけ。
私が縛られてるのは廻だけ。
これまでも、これからも。
“ホンモノ”の廻を、この体で悟りたいよ───。