第34章 ラスボス【蜂楽視点】 ✢
「ひぁ、あ…!変っ、へんん…!めぐりゅ…たすけ、てぇ…ぅああぁ…やらぁっ…♡」
「ふたりでっ、変になろ…?ねっ、夢っ…♡」
先っちょで、子宮口をノックする。
───今、“牢屋”をブチ破るから。
だからふたりで……“ラスボス”ぶっ壊そ───?
「めぐる…すきっ、だいすきぃ…!寂し、のぉ…!」
───あー、もう……夢のバカ。
「明日……いか、ないでぇっ……」
───今ソレ言う?キミって、なんてズルいんだ。
ホントは俺だって怖いんだ。
もし“かいぶつ”に敵うひとなんていなくて…
理解り合えるひとなんていなくて…
俺と楽しいサッカーしてくれる“ともだち”なんて
いなかったとしたら。
でも理解ってる、理解ってんだ。
サッカーがない俺は……死んでしまうから───。
“廻の‘かいぶつ’サッカーに、私…すっかり魅せられたよ。”
“サッカーしてる時の廻は、自由で素敵だよ。すっごくすっごく、かっこいい。
好きになっちゃうくらいに。”
“廻のサッカー人生を、いつか邪魔しそうで怖い。”
“私、サッカーしてる廻が好き!”
ありがとう、夢。
キミが俺の安全基地になってくれるから。
強いヤツが集まるところに、行ってみたいんだ。
ちょっと怖いけど……信じてみるよ。
ひとりぼっちのサッカーは、もう嫌だから───。