第34章 ラスボス【蜂楽視点】 ✢
「めぐるぅ、顔…見たいっ…」
「んー?いーよ。いっぱい見て♪」
「んっ…!」
夢ちゃんにぴったしカラダを密着させて、顎クイして唇を食み散らかす。
「ん゛っ…はぁ、はっ…ふ…」
「ぁ、ん…ふ、はぁ…」
キスハメも……イイっっ♡
眼ぇ瞑って全集中してると、没入感ハンパない。
密着中は激しい動きじゃなくて軽くパコってるだけなんだけど、コレはコレでよき。
ヤッバ、やっぱ腰止まんないな……。
またすぐ出ちゃうのも……なんだかな。
「んっ、ふ…ぁ、あ…ん…♡」
だってまだ夢ちゃんを、俺でイカせてない。
夢ちゃんとのドップリなキスの最中、ズルして眼を開けて斜め下を見た。
閉じたまぶたの長い睫毛が、キレイにカールしてる。
キスするために体よじって、細いお腹が力んでる。
切なくて無防備な顔は……俺を信頼しきってる。
それを見て、なんだかすっげぇ愛おしく感じた。
うまく説明できないけど……
“あ、これが人を愛するってコトなんだな”って、
ストンと腑に落ちた気がした。