第33章 プレゼント【蜂楽視点】 ✢
『廻と夢ちゃんなら、だいじょーぶだよ。』
優ってエスパーなの?
昔から俺が考えてるコト、話さなくても解っちゃう。
ママってホント……スゴいよな。
『うん…♪』
優にギューしたのは久しぶりだった。
すっごく大きかった優を、俺はいつの間にかぐーんと追い越してて…
そんな当然のコトを今更ながら意識したり。
『廻と夢ちゃんなら、絶対にそうなれる。』
───ありがとう、優。
その言葉、一生大切にするからね───。
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「俺からの合格祝(プレゼント)♪」
引き出しから取り出したオシャレな箱に眠る、
キラッと光る“束縛の糸”。
夢ちゃんの首筋に刻んだネックレス型のキスマに、月モチーフのネックレスを重ねづけした。
「え……廻、これ……!」
「サップラーイズ!!合格発表されたら、渡そうと思ってたんだ♪」
「え、え…!?廻が選んでくれたの…!?月…?」
「YES!カワイイっしょ♪」
「……うんっ!ありがとう……!!」
俺のほぼ全財産…いや、んなコトどーだっていい。
キミのとびっきりの笑顔はプライスレス♪