第29章 おつきさま【蜂楽視点】
勝手にカッコつけたルールを創り出して…
それが夢ちゃんのためになると思ってて…
結果、その我慢は爆発して……
俺自身の首も、夢ちゃんの首も絞めた。
夢ちゃんは、あの日の俺をどう思った?
俺の蜂蜜色の眼は、キミにどう見えた?
俺はなんだか、悔しいよ。
夢ちゃんをいつの間にか信じられなくなってた自分が、未熟で小さすぎてさ。
永遠に俺だけを見て欲しくてキミの足かせになる束縛をしたのが、女々しすぎてさ。
だから俺はまだ……大人になれる気がしない───。
もう一度夢ちゃんの服を嗅ぐと、アソコが素直に反応する。
このままココで抜こっかな。
そんなこと考えてたら、テーブルの上にある一冊のクロッキー帳が目に入ってきた。