• テキストサイズ

【ブルーロック】蜂蜜のファーストラブ

第28章 兄と妹





“シーツ替えるからベッド使え”と言うマスターをなんとか諌めて、リビングの小さいソファで横になる。


感情がかつてない程にとっ散らかってる。

眠れるわけ、ない。






愛してるのに、怖かった。


怖かったのに、壊されたかった。 




壊されたかったのに……生きてて安心した。




もうここまでくると病気だ。


私達って、どこまで許せる関係なんだろう?


どこに行きたくて、愛を確かめ合ってきたんだろう?




何が事実で、何が虚構かも解らない。


私の気持ち、蜂楽の気持ち。


重なったようで、歪な形の歯車が噛み合わない。





「っ。廻っ……」



真っ暗なリビングで発した、自分の小さく細い声。



マスターが淹れてくれたレモンティーは……

効果が切れちゃったみたい。




知らない部屋でひとりぼっちになると……


考えられるのは蜂楽のことだけ。





“一日一顔”のクロッキー帳は、蜂楽の家の自室に置いてある。




今すぐ開いて、今日を忘れたい。


今すぐ開いて、愛を上塗りしたい。


/ 514ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp