第24章 ラッキーカラー
「文化祭の日の。あれで…妊娠したりするのかな。」
無意識に俯くと、足指のオレンジ色。
あのふたりも、こーゆー経験したことあるのかな。
なんて……意味なくふと考えてしまう。
「俺は夢ちゃんを愛してる。
だから、何があってもだいじょーぶ。」
蜂楽はいつも“だいじょーぶ”って言う。
何の気なしに言うそれで、何度も私を救ってきた。
私だけを想う、捻りのない100%ピュアな感情。
それを惜しみなく、毎回“だいじょーぶ”に込める。
「だよね。」
あなたの足首にある水色のシーグラスみたいに……
混じり気のない、透明な笑顔に諭される。
眼を細めて口角を上げ、頭を撫でてくれる。
“太陽”みたいに、私の道標になろうとしてくれる。
大阪に行ってた時は更新しなかった“一日一顔”。
今日は久しぶりに……“今”を描いてあげるね。