第23章 がまん【蜂楽視点】 ✢
「ココだよ。シャワー浴びちゃって?」
ベッドがふたつある部屋の鍵を開けて、おフロのドアを指差される。
「再会のチューは?いつしてくれるのかなって、ずっと待ってたよ俺。」
「人前だったでしょ。シャワー浴びてから。」
「あいあい。んじゃキレイにしたら、もっと深いコトしてくれるってワケね?」
「……ちょっと、何言ってんの。」
「先に優のところ戻ったりなんてマネしないよね?俺、めちゃめちゃ溜まってるから♡」
相変わらず、すぐ赤くなる夢ちゃん。
何度そういうコトしても、可愛い反応してくれる。
でも部屋に着いてから、なんか急に緊張してない?
俺はキミのコトなら、敏感に感じ取れちゃうんだ。
攻めたい時もあるし、攻められたい時もある。
そんな夢ちゃんとえっちするの
俺ね、最高に感じるし……最高に楽しいんだよ?
「お待たせ♪超さっぱりー!」
全裸でシャワーから出てきた俺を見ようとしないで、背中を向けてベッドに座ってる夢ちゃん。
「服、先に脱いでおけばいーのに♡」
勝手に白いブラウスのボタンを外していく。
やっぱちょっとばかし強張ってるなと思ったら、ボタンを外す俺の手を掴んで遠ざけた。
「夢ちゃん?」
「廻、ごめんね。今はやめよ?」
なんで?
久しぶりの俺と……えっちしたくないの?