第22章 一日一顔 ✢
「いくっっ!!!!」
体をバッと起こして、眼をキラキラさせる蜂楽。
喜んでくれて良かった。
7月下旬に入る今。
第一志望のデザイン科がある美大の入試は10月末。
決して時間があるわけではない。
けど、両親の支配から少しだけ自由になれたこの環境。
好きな人と一緒に過ごすこの夏を……
いいものにしたい。
「夢ちゃんってさ、水着持ってるの?」
「私が持ってると思う?」
「俺も一緒に選びにいく!」
「それは嫌。恥ずかしいから。」
「あーんなコトやこーんなコトもしてんのに。
女の子ってホーント不思議。」
「何色がいいかな?廻の水着は何色?」
「俺のは柄入りの黄色♪夢ちゃんはやっぱ白じゃん?色白さんだから、白を着こなせる!」
「白かぁ。私、可愛い系は似合わないけど…。
よく考えてみる。」
「んなら、当日のお楽しみにしとく!セクシーなの期待しちゃう♡」
「ちょっと。ハードル上げないでよー。」
蜂楽の誕生日は、私にとっても特別な日。
家庭環境もあって、修学旅行以外のプライベートで、海に行くのは実は初めてだ。
「夢ちゃん。俺……嬉しい。」
「んんっ、やだぁ…なに、また…触って…あっ…」
精子を拭ったばかりの胸、そのふたつの先端を指でクリクリと転がされる。
「はあぁ…ヤバい…。俺のコト考えてくれて嬉しい。可愛いすぎる…♡
海も楽しみだし、俺をどんだけ沼らせる気…?」
「あぁっ…も、夕飯っ、するからぁ…」
「ダァメ。まだ……離さないよ♡」
一緒に住むって……毎日が強刺激だ。