第20章 束縛の糸 ✢
自分から“本番はまだ”って提案してきたくせに。
蜂楽はやっぱり、ズルい小悪魔。
「あっ、はぁあ…でもぉ、下からフェラ、マジやば、とけるぅ…またすぐイッちゃ…!
きもひいぃ♡夢…夢、ぅ゛…♡」
「っ!舌挿れちゃ…やらぁ!廻っ、ツポツポ、だめぇっ…!クリ剥いたら…っ、ら、めぇ…♡はぁ、あ♡」
上からクンニされてるジュルジュル。
下からフェラしてるジュポジュポ。
日常なウチのリビングが、非日常な音にまみれてる。
今日はふたりとも……どうかしてる。
「ねぇ……夢。俺のコト、愛してる……?」
───でも、蜂楽は……
私の“ニセ彼氏”なんだよ───?
「あぁっ♡愛してるぅ、愛、してるよぉ…!
廻のコトっ、しんどい、くらいっ…おかしくなるくらいぃ♡」
「もっとぉ、もっと言ってぇ?夢のコト…俺も狂うくらい、愛してるからぁ…!
夢のそのエロエロ声でっ、俺イッちゃうからぁ…♡」
あれ、“ニセ彼氏”って……なんだっけ?
蜂楽のせいで……
懸念も、モラルも、“契約”も……
なにもかも、ぐっちゃぐちゃに壊されていく。