第20章 束縛の糸 ✢
「んぁ、は、ん……」
「はぁっ……はぁ♡」
唾液が絡み合う音。
徐々に熱くなるふたりの体と、胸に近寄る蜂楽の手。
サタデーナイトの住宅街。
これ以上はここで、高校生がしていいコトじゃない。
「ぁ…もっ、廻、だめぇ…!ウチ、いこぉ…?」
「はぁっ…でも俺っ、夢ちゃん家まで、我慢できないよぉ…♡」
ハァハァと、荒い呼吸の蜂楽が首に顔を埋める。
私の手を取って、カチカチに硬くなった股間を触らせる。
「後夜祭のアレ、先生に怒られたでしょっ?“やりすぎだ!”って…。こんな目立つ場所でしたら…!」
「アイツらのほうがよっぽどいかがわしいコトしてるって。どーせ今頃酔い潰れて、エロい店行ってんじゃん?」
「っ、やだぁ…待っ…!」
手が触る蜂楽が、すごく熱い。
ズボンの上から、形がはっきり判る。
吐息を掛けられていた首筋に、ゆっくり舌が這った。
「……っ、シャワー、浴びたいからぁ……!」
「夢ちゃんはそのままでめちゃめちゃいいにおい。洗わないほうが、はぁっ…むしろ燃える…♡」
どうしよう……。
聞く耳持たない。
股間をまさぐる私の手だって、解放する気が無い。
「……っ、お風呂一緒に、入っていいからぁ……!」