• テキストサイズ

【ブルーロック】蜂蜜のファーストラブ

第3章 ともだちデート





『私、原宿行ってみたいんだ。』


『いいね!いいね!んなら原宿行こっか♪』


『実は行ったことなくて…蜂楽はある?』


『あるよん♪楽しいこといっぱいあるから、情報共有しとくね。なにしたいか考えといて♪』




スマホの文字のやりとりでも蜂楽は明るい。

勉強の合間の息抜きになる。






一階で玄関ドアの音がして、お父さんかお母さんのどちらかが帰ってきたのが判る。



テレビの音、食器の音、足音、ドアの開閉音。

生活音だけで、声はしない。



“ただいま”も、無い。





父も母も、産婦人科医だ。

だから昼夜問わず、患者さんのお産による急な呼び出しに生活を支配されている。



プライベートとの両立が難しいから、若い人がやりたがらず育たず、そのせいで当直が多く不規則な激務。



父に至っては、県議会議員までやっているから家にいること自体レア。

よくある地元の有力者ってやつだ。





私はそんな両親の“子供(サラブレッド)”なわけで。

仕事が大変なのは昔から理解していて。



妊婦さんや悩みを抱える女性達を日々助けている。

そんな両親を尊敬……



……これじゃあ中身の無い、小学生の作文だ。


/ 514ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp