第16章 依存の入口
「ちなみに俺も恋愛には依存するタイプだと思ってるよ。恋愛ってか、夢ちゃんに依存してんじゃん♪
独占欲だってめちゃめちゃ強いよ?マーキングだって、そのためのモノっしょ?」
蜂楽……私はあなたに、依存してもいいの?
いつか、嫌になったり……しない?
「俺の幸せな人生には、楽しいサッカー!それと、大好きな夢ちゃん!そんだけ♪」
ニカッと笑った蜂楽。
眩しいのは、太陽光のせいだけじゃなかった。
私だって……
こんなに楽しくて、幸せな気持ちになれたの、
生まれて初めてなんだよ?
だからこそ、終わりが来るのがとてつもなく怖い。
今が……人生の絶頂のようで。
サッカーを終え、勉強が一区切りついた夕方。
ミサンガを一緒に作った。
シーグラスを編み込んだ作り方をスマホで調べて、海を彷彿とさせる波打つようなデザインで作ってみることにした。
「あとはここ結んで……やった、廻のできたよ!」
「いえーい!さすが夢ちゃん♪おっしゃれ〜!」