第16章 依存の入口
「“ーーであることを痛感する典雄だった。”
はい終わり!ちゃんと聞いてた?じゃあ問①ね。」
「……夢ちゃあん。」
ポーッとした赤い顔、甘い声。
なんだかもう……
蜂楽の行動パターンが、解るようになってきた。
「えっちしよ?」
潤んだ黄色い眼が、上目遣いで見上げてくる。
赤く染まる頬は勿論、さっきしてあげた編み込みが、蜂楽の可愛さを更に底上げしてる。
「……俺、いまМの気分。夢センセーにえっちなイタズラされたい。」
そんな蜂楽からの甘えた誘いは大好きだけど…。
「だぁめ。今日、生理。」
「んなら、ムラムラしてる?フェラして?」
「……嘘です、すいませんでした。」
「なんで嘘つくのぉ?俺とえっちしたくないの?」
上目遣いをずっと継続しながら、私の腕をいやらしい手つきで触る。
「……そんなワケ……ないじゃん。」
私だって、したいよ?
けど優さんもいるし、勉強進まないし…。
「俺のために問題読んでくれる夢ちゃんが、優しくてキレイでだいすき。
勉強の時だけ可愛いメガネかけてるし、声と唇エロいから発情しちゃった。」
トロンとした、完璧に“ヤる気”の顔。
こうやっていつも、あざと可愛いく絆される。
それに不満はない、けど。