第12章 かいぶつ【蜂楽視点】
「アンタさぁ、かわいそうなヤツだね。本気の恋愛したコトないんだ。
でも、したくて足掻いても…もう遅いよね。」
「うあぁ!やめ、ろって……!」
恐怖で歪むこの顔が…“かいぶつ”の餌だ。
「今日で生殖機能、失くすから。」
力を入れて、スパイクでもっと股間をグリグリする。
「子孫残せなくて残念だったね。蝉川パイセン♡」
タマのトコをわざと強く踏みつける。
コレ、超絶痛いやつ♪
「どーせアンタがSNS投稿したんでしょ?デート後からやたら突っかかるし、文章厨二すぎだしバレバレ♪
同調圧力負けした中傷コメントは、お友達かな?」
「ーーーーっっ!!」
もっともっと……苦しめ…怯えろ。
夢ちゃんに、お前がそうしたように。
「俺と夢ちゃんがラブラブデートしてんの、そ〜んなに羨ましかったんだぁ?
つかだぁい好きじゃん、俺達のコト♪」
「あ゛ぁっ!!え、SNSは確かに、俺が……」
「あ、そっかぁ!じゃあ夢ちゃんストーカーしてたクソキモ変態もアンタってことだよね?」