• テキストサイズ

【ブルーロック】蜂蜜のファーストラブ

第12章 かいぶつ【蜂楽視点】





サッカー部に入りたての頃、俺は…


俺とサッカーをしてくれる“ともだち”を、いつも探してた。




人のプレーは、穴の空くほど見た。


俺の“ともだち”になってくれるヤツはいないかな?って。


だから、このチームのプレイヤーなら強みも弱みも…




俺は熟知してんだよ?





“サッカーしてる時の廻は、自由で素敵だよ。すっごくすっごく、かっこいい。

好きになっちゃうくらいに。”





夢ちゃん、ありがとね。


夢ちゃんはどんな時も、俺を元気にしてくれる。




俺は今日も……サッカーするのが楽しいよ。




✢✢✢




「はぁ……はっ……」


「ありゃ、もう終わり?ヤリチン先輩。」



スコアボードは8-2。


骨が無さすぎて、話にならない。


ヘバッて地面に大の字に寝そべる蝉川の目の前に立った。




でも今日の俺は、いつもと違う。




お前みたいなクソザコに……




1on1で勝ったくらいじゃ、俺は満足しないんだよ?




さぁ出てこい、“かいぶつ”。




蝉川(このクズ)を……再起不能にするから。






「こんな粗末なモン…切って捨てちゃおっか?

あってもロクなコトに使わないんだしさぁ?」




目の前に寝そべる股間を、スパイクで思いっきり踏みつける。




「ーーーーっっ!?」




声にならない痛みの表情が、俺の“かいぶつ”に活力を与える。


/ 180ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp