第11章 ビター ✢R18
最後に犯されてから、数日後。
蝉川が二人の仲間と一緒に、私の元へやってきた。
『へへへっ。見て見て、コレ♡』
蝉川が4万円のお札をパタパタさせて見せびらかした。
『一ヶ月間耐久、蜜浦抱き潰し選手権!!ギリ一ヶ月!!一人勝ちぃ〜!!』
『ちくしょー!!4万も持っていきやがって!!』
『よっ!蝉川パイセン!参りました!!』
『“遊びじゃねぇ”って言ったでしょ、蜜浦チャン?
ビジネスビジネス♡』
ああ……やっぱりな。
絶望しながらも、頭は案外…冷静だった。
『しっかし蝉川。よく勃ったじゃん!』
『それな!俺なら絶対無理だわ、こんな色気ねぇ体!』
『兄貴からくすねた媚薬使わなきゃ無理でしたぁ♪』
ああ……死んじゃいたい。
『あ、教師にチクったらマジ殺すから。お前のパパとママの経歴もめちゃくちゃになっからね?
じゃっ!4万円(コレ)、サンキュー♪』
ああ……消えてなくなりたい。
『酷い……好き、だったのに……。』
『あっはは?どんだけ脳ミソお花畑なの?お前。』
誰も、信じられない。
もう誰も、信じたくない───。
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