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恋人設定(仮)

第9章 写真


彼の顔がだいぶ赤い。

いや、もしかしたら私の顔もそうかも。

身体が熱く、心臓の鼓動が早い。

意識するとiPhoneを持つ手が震えてしまいそうだ。

何も身に付けていない彼の身体が目の前にある。

身体の真ん中のそれは上向きで…あれって勃起してるのかな…。

思わず目をそらしたくなるけど、そらしたら負けな気がしてくる。

「恥ずかしい?」

私は頑張って彼に声をかける。

「うん…」

彼が小さく答える。

「撮られてることがわかってるんだから私よりマシでしょ」

「そう…なのかな…」

私の問いに彼は首を傾げる。

ちょっと近付いて彼の顔にカメラを向ける。

「あの…下の方撮らないの?」

彼が間抜けな質問をする。

「そんなのより恥ずかしそうな逢坂くんの顔を撮る方が面白いよ」

「なるほど…」

納得…したの?

「ねぇ逢坂くん」

私は少し優しい声を出して声をかける。

「逢坂くんも…ひとりエッチとかするの?」

彼がますます顔を赤くして答える。

「する…よ?」

「ふふ…素直だね…」

私が笑うと彼もちょっと嬉しそうに笑った。

私は質問を重ねる。

「どんなふうに?」

「それはやっぱりゆめちゃんのことを考えたり…思い出したり…」

彼の顔がちょっとニヤニヤする。

「じゃあ…今やってみて?」

「え…」

私の提案に彼が驚いた顔をする。

「わたしを見ながら…やって?」

私はなるべく可愛く微笑む。

「いいの?」

彼の手が彼のものに触れ、戸惑いがちに上下する。

少し…さっきよりも大きくなったような。

直視できないけど、彼の顔だって見れない。

なんとなくiPhoneのホームボタン辺りを見る。

「気持ちいい?」

「…うん」

彼の返事が吐息まじりだ。

「どんなふうに気持ちいい?逢坂くんの言葉で教えて?」

「え…。ゆめちゃんに見られて…なんか身体が熱くて…すごく気持ちいい…」

「なんか普通だね」

私はちょっとがっかりする。

「えと…あるいは…」

「もういいよ」

私は彼の前に座る。

目の前に彼のものがある。

「私もさわってみていい?」
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