第6章 知らなかった
激しい刺激で私の身体が震える。
「ああっ!やっ…あん…あん…」
私の唇から喘ぎ声が止まらない。
「はぁっ…あん…あん…すごい…」
「すごい?どんな風に?教えて?」
「はぁっ…はぁっ…すごいの…」
「あぁ…ゆめちゃん…可愛い…」
彼の唇が私の耳に吐息をかける。
身体の真ん中と、頭の中から、すごくフワフワして…気持ちいい…。
その快感に溺れていると、私の身体は突然ガクガクと小さく震えた。
「え…?あ…」
彼の指の動きに合わせて私の腰が浮き上がる。
「あ…わたし…」
私は彼の右手をギュッと押さえた。
「…ん?」
彼が少し首を傾げて私の顔を見る。
彼の頬も上気してほんのり赤い。
「わたし…わたし…あの…えと…」
恥ずかしすぎてうまくしゃべれない。
彼が優しく微笑む。
「もしかして…いっちゃった?」
「うん…」
頭の中がすごく熱くて、きっと顔とかもすごく赤くて。
こんな乱れたカッコで。
こんな身体で。
逢坂くんに…逢坂くんにじっと見つめられて…恥ずかしい…。
「身体が…身体がすごく熱くて…わたし…わたしの身体が…」
「感じやすいんだね…。可愛い」
彼は私の唇にチュッと優しくキスする。
「わたし…わたし…」
私の目からまた涙がこぼれる。
「泣かないで、ゆめちゃん」
彼の舌で私の涙が一粒拭われる。
「知らなかったよ。ゆめちゃんがこんなに泣き虫なんて」
彼がふふふ…と悪戯っぽく笑う。
「わたしも…知らなかったよぉ…」
逢坂くんといると、胸のドキドキが、気持ちが、あふれ出してくるんだ。