第3章 羽織 沖田さん
「時に、貴女は私を怖がったりしないんですか?切り裂きジャック·ザ·リッパーを」
「?、怖くありませんよ」
(色が変わった、あたたかい色のまま)
「だって、ジャックさんは愛されたいだけですから」
「······(愛されたい)」
『貴方だけが私の··』
「何となく、ですので··失礼します!」
ぐいっ
「何故分かったんですか。誰にも知られず生きてきた私を」
ただ"ふたり"を覗いて··
「···ジャックさんの心は小さい子供のまま止まってます。それに似てるんですよね。子供が母を知りたい気持ち(本読んだだけだから確信なのか分からないけど··なんとなく)」
「···やはり君は面白い色をしている、もっと深く色を見てはいけませんか?」