第2章 青薔薇の呪い
補足
は15歳の時に数ヶ月間ミュンヘンにいた。
師事するドクター達のうち何人かがレイ・ダーク氏の知り合いで、その縁で意気投合したダーク氏と曽祖父に「1人の空間とそうじゃない空間に慣れろ」と半ば強制的にミヒャエル・カイザーとシェアハウスさせられた。カイザーは釈放〜入寮間にある必要最低限の義務教育を学ぶ時間と手続き云々にかかる時間としてルームメイトにさせられた。
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のスケジュールが毎日変動するので生活リズムが全く合わず、ろくな会話もないまま2〜3週間経ったあたりで「1人じゃない空間」に慣れた。つまりルームメイトとして認めた。
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カイザー父がカイザーに接触。活躍の噂を聞きつけて金をせびろうとしたがに後頭部ぶん殴られて気絶した。
としては「最近暗くなるの早くなってきたし迎えに行くか」くらいで行ったもの。偶然が重なった必然。
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日中は全く会わないが晩ご飯は一緒になった。ある時カイザーがを押し倒してから2人は身体の関係になった。ドイツは告白文化がないのでお互い好きとか愛してるとか言ってない。あったとしても多分言わない。
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のドイツ修行が終了。が帰国した後はカイザーも寮生になってあの家にはオフの日にしか行かなくなった。でも引き払わないで掃除とかしてる。
ミヒャエル・カイザー
言わずもがなが大好きだけど本人には全く言えてない。
に名前を呼ばれること、触れられること、首を締められる(締めてない)ことでクソな思い出が上書きされている。作者は拘束プレイ(概念)と呼んでる。
他人に対して、サッカーに対しての見方が変われどに対して湧き上がる感情だけは全く変わらない。
一番大事な思い出は、どこにあるかも分からなかったあのクソ物(サッカーボール)を手渡されて「あなたに大事なものなんだろう」と言われたこと。いつも清潔な手がその時だけ汚れてて擦り傷もあった。
もう数年経ったら多分ちょっとは落ち着く。大丈夫とのあれこれは一炊の夢じゃないよ。