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【R指定】リクエスト・コミュ企画短編集【原作色々】

第9章 【コミュ企画】【ヒロアカ】それは瞬く星のように【ホークス】







公安内部でどうしようもないなら、もっと外側を巻き込もう。

世間はヒーローの味方だ。


ホークスがこんなことをやらされようとしていると知れば、世間は公安を叩く。
市民の声は公安では対抗できない程大きな力となるはずだ。

懸念事項は一度焚き付けたら私などでは制御できないこと。
どこにどう燃え広がるか分からないし、いつまで燃え続けるかも見当がつかない。

最悪その矛先がホークスに向かうことも考えられる。
それだけはなんとしても避けなければ。



そうして考えついた手段はどこからどう見ても真っ当なものではなかった。


幼い頃、皆から言われ続けたことは本当だったんだ。

私は敵らしいことしかできない。







私は普段の業務を装って情報を集めた。
これまでの公安の後ろ暗い業務の数々を。

幸い私の行為を見咎める職員はいなかった。


後はこの情報をどこに流すか。

下手な出版社や民放局に出せばあることないこと書き立てられて良くない。

別に自分の身を案じているという訳ではなく、どこなら市民がより多くホークスの味方をしてくれるかを考えてだ。


だが、途中で記者ともろくに繋がりがないことに思い当たる。
無論メディアに出たこともないので、記者に対して自分の所属を証明できるものが乏しい中、突然情報を流しても『デマ情報』として扱われるかもしれない。



……メディアを選べないのなら、選ぶ必要のない場所に。


記者クラブにリークしよう。

記者クラブなら複数のメディアの記者が常駐している。
内部告発という形で連絡すれば匿名でも怪しまれ難いはず。


とにかく時間が惜しい。
手遅れになる前に……!


決行は今夜、
残業は日常茶飯事だから深夜まで残っても不審には思われない。

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