【R指定】リクエスト・コミュ企画短編集【原作色々】
第9章 【コミュ企画】【ヒロアカ】それは瞬く星のように【ホークス】
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休憩を終えて自席に戻っても、ざわざわとずっと心が波立って落ち着かない。
顔にも声にも出ていないはずだが、内心は穏やかではなかった。
ホークスを見かける度に波立ち、話しかけられると更に波が大きくなるような気がする。
彼の態度、言葉はヒーローのそれだった。
ずっと前からテレビで見てきたきれいな世界の人。
駄目だ。駄目だ。
そんな世界の人がこちら側に来るなんて、
その上、敵連合に潜り込むなんて、
絶対に駄目だ……!
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なんとしてもこの捜査からホークスを外したい。
その一心で私は主任に直談判していた。
「主任、プロヒーローに潜入捜査を行わせるなんておかしいです」
「あなたが捜査に抗議するとは珍しい。初めてなんじゃない?」
主任が目を丸くするのも当然で、私はこれまでどんな仕事でも文句を言うことはなかった。
必要なことだと理解できたし、今回の捜査だって公安職員や警官が行うのならこんな抗議はしない。
「話をはぐらかさないでください。潜入捜査はヒーローの仕事ではありません。警察や公安の職務のはずです」
「会長直々に説明があったでしょう。これはもう決定事項。神野で敵連合の脅威度が跳ね上がったと同時に向こうもこちらに対する警戒度を上げる、ヒーローの情報を欲しがるわ」
「それでプロヒーローに?」
「敵連合からすればこちらの情報は喉から手が出る程欲しいはず。ビルボードチャート2位のヒーローを仲間に引き入れられれば旨みはかなりある」
言った後主任は肩をすくめる。
「……まぁ、私も思うところがない訳じゃないわよ?でもホークスも承諾済みという話だし、私達は遂行するしかないわ」