第5章 【R指定】【呪術廻戦】七海建人の恋人事情【七海建人】
「……なんで笑っているんですか?」
少し不機嫌そうに七海は仁美に聞いた。
「…だって、嬉しくて。」
仁美はそう言うと、七海の腕に巻きついて、笑顔で七海を見上げた。
サーっと七海の顔が暗くなる。
「……まだ付き合えますよね?」
「ふふ…もちろん。」
七海の言葉に、仁美は更に七海に体を押し付けた。
この後、自分がどんな風に抱かれるかもう分かっている。
だけど仁美はそれが嬉しくてしょうがない。
帰る足取りはいつもより早い気がした。
しっかりと仁美の腰を抱いて、さっさと歩く七海に仁美は幸せそうに目を瞑る。
そうして今日も仁美は七海に満たされる。
彼の恋人として。
七海には溺愛している恋人がいるらしい。
高専で一時、都市伝説の様に囁かれていた噂だった。
最初は誰も信じなかった都市伝説は、今じゃ誰も疑わない。
七海建人の恋人事情はとても甘い。
そんな伝説もそろそろ追加されそうだ。
ー完ー