第5章 【R指定】【呪術廻戦】七海建人の恋人事情【七海建人】
そんな事は絶対させないと心に決めて、忠告する様に仁美にキスをする。
そして昂った自身の欲望はしっかりと、仁美の中に注ぎ込んだ。
しばらく快楽の波が治るまで、七海はそのまま動かなかった。
荒い息を整えて、余裕が戻ると体を起こした。
自分の下で、顔を紅潮させてグッタリと目を瞑っている仁美を見て、まだ自分の下半身が満たされていないと自覚する。
「……嘘……建人さん……。」
自分の中で七海のモノが固さを保っているのを感じて、仁美は戸惑った声を漏らした。
嘘では無い。
七海はそれを伝える様に仁美を抱き上げると、そのままベットに仁美を運んだ。
もちろん、続きを楽しむ為に。
そんな風に七海に愛され続けていたら、仁美はますます彼に夢中になる。
七海と過ごす時間以外でも、仁美の頭の中は常に七海でいっぱいだった。
そう……こんなサークルでの飲み会でも。
気心知れたサークル仲間との飲み会は楽しい事は楽しい。
仁美は七海と過ごす時間以外は適度に楽しみ、他の時間は七海に使う。
だから二次会などはあまり出ずに、一次会で帰る事が多かった。
この日もそんな予定だった。
一次会で帰路に帰る仁美に声をかけたのは、同じ様に一次会で帰ると言っていた男性だった。
彼は仁美を追いかけてきて、そのまま2人で飲みに行こうと誘ってきた。
こんな男の人達をあしらう方法を、仁美はもう知っていた。
「私の行きつけのお店なら。」
そう言って仁美は笑顔で答えた。
仁美が男を連れて行ったバーは、七海と何度が来た事があった。
そこのバーの店員は七海の仕事の知り合いで、七海はバーの彼を『窓』と紹介した。
七海の仕事場での役職は『窓』だったり、『補助監督』だったり、よく仁美は分かっていなかったが、そこは対して問題では無かった。
仁美が男をバーに連れてくると、バーの店員は仁美を目配せをした。
『酔い潰して。』
『了解。』
2人の間でアイコンタクトが行われる。