第3章 【R指定】【ヒロアカ】白から黒、そして白【荼毘・燈矢】
「私は、轟燈矢確保の現場に行きたいです。」
彼があの体で、何の為に体を燃やしながら生き続けたのか。
その答えはもう知っている。
だからせめて、彼がどんな結末を迎えるのか。
私はそれが知りたかった。
戦場の最前線からいつでも救護出来る場所で、最後まで彼を見ていたかった。
彼の炎が私に届いてもよかった。
別に彼に対して贖罪の気持ちもなければ、慈悲の気持ちもない。
ただそうー。
私は彼に会いたいのだ。
『診てほしい。』
そう言って、お金を両手に握りしめて会いに来た少年に。
今度は私から会いに行く。
そして今度は、ちゃんと燈矢と呼んで、彼にも私の名前を呼んで欲しい。
白から黒、そして白。
どの荼毘も燈矢も、どうやら私は彼を愛している様だ。
ー完ー