第3章 猛毒の情火(五条視点)
「……少し寒い」
「冷えるから、僕とお風呂入ろうか?」
全裸のゆめかの体が僕に縋り付く。
ふにっ、と胸が当たるのは努めて意識しないようにして、すべすべの肌の感触を楽しみながら抱き上げる。
湯を張っておいたバスルームの湯船にゆめかと一緒に浸かり、後ろから抱きしめる。
再度体は平気か聞いてみると、
「うん、だいじょうぶ……気持ちよすぎて驚いただけで……」
ほふっ、と息を吐きながら頭を僕に預けてくる。
眼前にある頭を見ながら、少しぼーっとする。
下半身はいつでも2ラウンド目にいけそうだ。
ゆめかの体を気遣う方が優先だと理解しているが、彼女の股に硬いものがグリグリと当たってしまっている。
非常に気まずい。相手が指摘してこないので、敢えて黙っていることにした。
悶々としていると、沈黙を破ったのは以外にもゆめかの方だった。
「悟……辛い?」
「まぁ、少し苦しいかな」
苦笑して答えつつも、無理させたくない旨を伝えると、ゆめかが先に上がると言い出し、ザバッとお湯から立ち上がった。
いやいや、そこは僕が風呂を出るべきタイミングだろうと考えつつ、ふと思いつく。
「ゆめか、マットの上で四つん這いになってくれる?挿れないから」
突然の提案に、彼女の顔に「?」が浮かんでいる。
訝しげに浴槽から出て、浴室に敷いてあるマットに膝をつき、恥ずかしそうにおずおずとこちらにお尻を向けてくる。
素直過ぎて尊い。
ラブホにはローションの試供品が置いてあるところが間々あるもので、それを知っている経験の多さに少し自己嫌悪する。
ローションの小袋を手に戻ってくると、ゆめかが更に「??」と不思議な顔をしている。
ヒクつく2つの穴が丸見えの厭らしい眺めに、風呂から上がったら絶対にバックから犯すと心に固く誓い、ローションの袋を開けて彼女の尻に垂らす。
少しヒヤッとしたのか、
「ひゃあ」
と、ビクッと桃尻が跳ねた。
→