第3章 猛毒の情火(五条視点)
ゆめかに交際を申し込んで、OKをもらった日の夜。
彼女が押しに弱いという性格の前提があったから、なし崩し的に再び体を重ねることには成功した。
ゆめかを部屋まで送り届けて、まだもう少し一緒に居たいと強引に部屋に上がり込み、ベッドに押し倒して身体から口説きにかかった。
きっちり着込んでいる黒服を乱して脱がせて、現れた白肌に夢中で愛撫した。
丁寧に唇にキスを落として、「ゆめか、好きだ」と呪文みたいに繰り返して、恥じらって震えながらも一生懸命に僕を受け入れる姿を楽しんだ。
耳元で囁きながら抱くとゆめかがイキやすくなるので、数え切れないぐらいの愛の言葉を捧げた。
正直、10代の時よりも現在の方が性欲旺盛になっていると思う。ゆめかを抱いた後のほうが元気になっているという不思議。
彼女がどれだけの酒の量で酔うのかも事前にリサーチ済みで、食事に誘いながらも酔わせてホテルに連れ込んだ。
一晩かけて彼女の性的に弱い箇所はどこか、隈なく探らせてもらった。
抱きながら「好きだ」と伝えても、彼女の口から返答はない。まだ想いは一方通行だけれども、ゆめかの身体は確実に僕に応えるようになってきている。
翌朝、目が覚めてからすぐにゆめかの存在を確認する。自分の腕の中で穏やかに寝息を立てているその存在に、ほっと胸をなでおろした。
その薄桃色の頬の感触を人差し指で堪能していると、不意にパッチリと双眸が開く。
視線が合うと、触れている頬がジワジワと熱を帯びる。
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