第2章 中毒ロマンス(五条視点)
もっと虐めたくなる衝動を抑えて浅く口付けを交わす。濡れた唇を甘噛みして吸うと、甘える声が洩れて、膝の抵抗が薄れた足が少し開いた。
彼女の手が遠慮がちに僕の肩と首に触れてきて、くすぐったい。
「悟って、呼んでよ」
「……ふ、は……っ、さと、る……?」
「そう、僕の名前」
「……さと……っ、ン、ん……」
相手の言葉を奪うほど求めた。
舌を絡めて深く触れ合って、吐息まで飲み込むように激しくすると、唇が熱くて溶けそうだ。
酸素を求めて離れると、チュッと微かな音が響いた。
お互い息が荒いまま抱き合うと、ゆめかから男を誘う匂いがした。酸欠でぼんやりとする頭でもそれだけは本能でわかる。
顔を真っ赤に染めて、呼吸で胸を上下させているゆめかの足を開き、じっとりと濡れた中心を指で優しく撫でて愛でると、内ももが強張った。
「……あ、あぁ……っ」
彼女の口から吐息混じりの嬌声がこぼれた。
指を侵入させても嫌がる様子がない。
すでに濡れそぼって蕩けており、中が狭いのに、指を増やしてもなんなく飲み込んでいく。
時折、キュッと指を締め付けられると、挿れた時のことを考えて、期待で腰が熱くなった。
「ゆめか……もう一回、僕の名前、呼んで」
「……っ、ん……?」
「悟、って」
「……は、あっ……さとる……」
柔らかい内壁を擦ると、甘く啼く。口を押さえて我慢する仕草もそそる。
ゆめかの恥丘に鼻先を埋めて擦り付けると、発情した雌の匂いでくらくらした。
割れ目に舌を這わせて愛液を啜り、クリトリスを口に含んで転がすように舐めると、彼女があられもない声で鳴き始める。
その声を聞いて、背筋がゾクゾクとした。
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