第5章 ご主人様のお気に召すまま【前編】

クリームと愛液が混ざって、ヌルヌルと性器同士が擦れる感触に背筋が震えた。

硬い陰茎がぷっくりとした陰核を掠めていく度に腰が動いてしまう。

いつもと違ういやらしさに、頬が熱くてどうにかなりそうだった。


「ほら、早く挿れなよ」


焦らすなとばかりに低い声で囁かれてゾクゾクする。

悟の指が濡れた花弁に添えられて、ゆっくりと割れ目をなぞる。

肉びらを左右に開かれ、ひくつく穴に空気が触れて、それだけでも感じてしまう。


「はぁ……ん……っ」


愛液に塗れたクリトリスを摘むように弄られる。

頭が溶けそうなくらい甘くて充分すぎる程の快感。

更に親指と人差し指を使って捏ねくり回されて、一瞬息を詰めた。


「あっ……ひ、ッやぁ……！」


その度にビクビクと全身が痙攣してしまう私の反応を楽しむかのように、悟は執拗にそこを攻め立てた。

快楽から何とか逃れようと身を捩るが、色白の逞しい腕に腰を掴まれて結局無駄に終わる。

やがて一気に絶頂を迎えた瞬間、潮吹きとまではいかずとも、愛液が飛び散った。

彼の下腹を汚したが、悟は気にしていないようだった。

むしろ私の痴態を見て興奮したのか、呼吸が荒くなっていた。


「ははっ……ゆめか、やーらし」

「は……っ、あ、悟……」


膝を震わせて、そのままグッタリとして彼に寄りかかるようにしていると、力が入らない尻を掴まれて持ち上げられた。


「ゆめかが挿れなくても、僕の方からハメちゃうけどね」


対面座位で向かいあったまま、私の両脚を大きく開かせながら、勃起した熱いペニスをグイグイ腟口に押し込んできた。




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