第4章 お嬢様の仰せのままに
きっとだらしない顔を晒しているだろう私の痴態を、楽しそうに嗤っている彼も、いつもより余裕がなさそうで愛おしかった。
「ゆめか、またイった?」
「あ、あっ……もっ……だめ……」
彼の首に腕を回して縋り付くと、悟の腰の動きに合わせて私の視界がブレる。
密着した肌同士が吸い付くようにしっくりくる。
「……っは……僕もそろそろ限界」
出る、と切羽詰まった一言と呻き声が聞こえた気がした。
密着している彼の腹が震え、太い屹立(きつりつ)がビクビクと脈打つのを肉壁に伝えてくる。
じんわりと温かい感触が奥に伝わり、白濁の熱を感じ取る。
ソファに膝立ちになると、精液が垂れて私の内ももとストッキングを汚した。
次々と漏れ出てくるそれが、いつもより悟が大量に吐き出したことを物語っていた。
「……っ、はぁ……くそっ……」
四肢を投げ出したまま、悟が脱力していた。
まだ息が荒い。目を閉じて、口元を腕で覆ってぐったりする姿に、やりすぎたかと反省した。
「ごめん、大丈夫……?」
私が心配そうに声をかけると、悟はチラリとこちらへ視線を投げて、苛立たしげに髪をかき上げた。
私も息整わぬまま、彼の肩口に顔を埋めた。
「悟……そのままで良いから聞いて」
大事な話があるの、と話を始めると、悟の体が急にビクッと揺れた。
→