第4章 お嬢様の仰せのままに
ゆるく抽挿しながら中で硬さを増した陰茎に、次の射精が近いことをなんとなく感じ取る。
まだこの熱と質量を下の口で咥え込んでいたい。気を遣るくらい子宮に打ち付けて狂ってしまいたいと切望する。
ふと思いついて、私が一度腰を止めて体を起こすと、何事かと彼が眉を顰めた。
「次の命令。私の許可なしに出しちゃだめ」
第二の指令を命じる私は笑顔を向けた。
さっき彼が髪に結んでくれたリボンをシュルッと抜き取る。
その後の展開が予想できたのか、悟が下半身と私の顔を交互に見て苦笑した。
「いやいや……まさか、ゆめか……そのリボンさぁ……」
そのまさか、である。
リボンを素早くペニスの根本に絡ませると、彼の表情を見ながら苦痛にならない程度に縛る。
これで私が達する前に彼が射精することはない。
「射精管理されるなんて人生初でしょう?」
「彼氏を調教するとか、本当に素質あるね」
「執事さん、可愛いリボン結んだココを勃たせたまま睨んでも格好がつかないよ」
向かい合って座っている彼の両膝に手を置いて体を支え、足を広げて見せつけながら繋がる。
そのまま腰を揺すると、先端が浅いところにも引っかかってズリズリと刺激され、お腹の奥が痺れる。
「んっ、ン……あぅっ、んぅ、はぁ」
吐精できずに膨張だけしていくモノに中を抉られる快楽に夢中になる。
浅いところだけじゃ物足りない。深いところに押しつけて小刻みに動くと、一気に高みまで上りつめて快楽で頭が真っ白になる。
脳が麻痺するほどの甘美な絶頂。
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