第2章 私と坊やと、雨のち曇り。
「見て!!」
坊やの楽しそうな声に後ろを振り向いた。
その姿に思わず「ぶはっ!!」と噴き出してしまった。
なぜなら、坊やが私の下着を頭からかぶっていたから。
彼の頭より私のカップ数の方が小さいようで、収まりきっていない。
それが余計に面白くてゲラゲラと笑ってしまった。
腹を抱えて笑っている姿が嬉しかったようで、坊やもゲラゲラと声をあげて笑う。
「ってやっぱりおっぱいちっちゃいよな」
「成長してる最中なんだよ」
「ししゅんき?ってやつが終わったら成長しないってばあやが言ってたぞ」
「まだ思春期だよ!!!」
坊やから下着を奪い返し、箪笥の中にしまう。
子供って素直で純粋だから人の気にしていることをズカズカと言ってくるな。
成長してるはずだもん、これでも。
せめてCカップまで大きくなってくれ。
「で、何で遊ぶか決めたの?早くしないと夕飯の時間になって遊べなくなるよ」
「うーん、やっぱり明日にしようかなって」
「なんで?遊ぶって約束したじゃん」
「だって明日の方がいっぱい遊べるもん」
「………そうだねぇ」
時間を気にしないで遊びたいって事なんだろうな。
私は坊やの小さな頭をなで、あるおもちゃを坊やに見せた。
「じゃあ今日はお風呂で遊びましょうか。これ、お風呂で遊べるんですよ」
「本当に!?」
「上せない程度に長風呂しましょう」
「じゃあ早く入ろう!!」
「飯食ってからな」
良かった。
坊やが喜ぶ顔を見れて。
明日はもっと喜んでくれるといいなぁ。