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人魚姫【文スト/中原中也】

第1章 出逢いと再会


「また遊びに来てもいいか?」

俺の言葉には頷き、携帯を見せてきた。

"また遊びに来てあげてください。
タケルくんも中原さんのこと大好きみたいなので。"

「餓鬼にモテてもなぁ。まぁまた遊んでやるよ、またな!」

タケルの頭を撫でてやり、2人と別れた。



糞太宰のせいで気分は最悪だったが、と出逢えたことでどうでも善くなっていた。


「か、、、、。」

とあの時の少女が自然と重なった。

「いや、は話せねぇしな。」

も自分ではないと云っていたし、ベージュの髪色にエメラルドグリーンの瞳の女なんて探せば沢山いるのだから。


密かに期待している自分に云い聞かせる。

然し、今度はのことが気になった。

彼氏がいるのかとか、好きな奴がいるのかとか。


はかなりの美人だ、そりゃ彼氏とかいても可笑しくはない。

何故かそんなことが気になったのだ。


「来週でも逢いに行くか。」


これが俺との出逢いだった。

この時の俺は知る由もなかった。



の正体を。




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