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リクエスト 裏短編集♡

第3章 両面宿難 終わらない続き


宿難side





何を言うのかと思えば



礼を言われたのは初めてで
こんなに優しい瞳で見つめられたのも初めてだった



殺して
喰らって



人間なぞそれだけだと思っていた




呪術師など滅べば良いと思っていたが
目の前のを死なせずに一生側に置いておきたいなどと戯けた事を考えてしまった





安心し切った顔で腕の中で眠る




またさっきのような分からん感情に思考が掻き乱される





「お前は‥俺が手に入れたいと思った初めての女で‥一生俺のモノだ」





縛りとは
そういうものだ





閉じられた大きな瞳




優しく頭を撫でて額に口付けを落とす




小僧はいまだ深い眠りの中
何が行われていたか知る由もない



こんなにも淫らなの姿は誰も知らなくていい




そしてこれからも
深い眠りにつく度俺はを抱く




嫌がられたとしても




もう離れる事は出来ないのだから







得体の知れない温かなもので満たされる
胸の中




水を差すような耳障りな電子音




「五条悟‥しつこいな‥今度は伏黒恵‥」





あまりにしつこく痺れを切らして電話に出る





「お前‥しつこい男は嫌われるぞ?」





「っ?!なんでお前がさんの電話にでてるんだ‥虎杖はどうした?」




「さあな」




「ま‥待てっ‥」




まだ何か話そうとしているのを無視して電話を切ると間髪あけずに五条悟から着信が来た



「はいはい‥」





「に何をした?」





電話越しでも伝わってくるビリビリと痺れるような殺気


気分が良くなって会話を続けてやる




「さあ?自分の口から聞いてみたらどうだ?」




「宿難‥」




「大事にしてきたものを奪われる気分はどうだ?」




「‥」




高らかに笑うと電話がすぐに切れた




「これは反応が楽しみだな」



目を閉じるのも勿体無い気がしたが窓の外に朝陽が昇る




そろそろ小僧が目を覚ましそうで
最後に隣に眠るに口付けを落とした






「他の男に抱かれるんじゃないぞ」





小さく身動きをしたのを横目に


俺も虎杖の中に引き戻されていった
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