第2章 僕らの愛は
「妲妃なんだって?」
悟に組み敷かれているの顎を掴むと、傑は自分の方にの顔を向けた。
「……呪縛が解呪されるって…。」
そう言ったに、傑と悟の顔が一瞬真顔になった。
(……あれ?後何か言って無かったっけ…。)
最後に妲妃は何か言った様な気がする。
彼女の口の動きは思い出せるのに、何を言ったのかは思い出せない。
鳥肌が立つ感覚に、は悟と傑の顔を見た。
一瞬影を落とした2人の顔にまた違和感を覚える。
「解呪出来た瞬間祓ってやる。」
悟は何事も無かったかの様ににキスをして言った。
チラッと見る傑また、いつもと変わらない笑顔だった。
だけど、違和感だけはずっと拭えない。
妲妃にも悟にも傑にも何か引っかかって。
居心地が悪かった。