第2章 僕らの愛は

（………重い………苦し………。）




目が覚めて見た光景はいつもの朝の光景だった。

いつも通り全裸でいる自分と、同じく全裸の悟と傑。




その光景に嫌な気持ちが込み上げてくるのは、妲妃に会ったせいだろうか。

は2人の腕を払って体を起こした。




「………どうしたの？。」

モゾッと悟が顔を上げて、険しい顔をしているに気が付いた。

傑またその声で起きた様だ。





「……妲妃に呼ばれた…。」

悟の顔を見ずには呟いた。




「はぁ……その破廉恥な生得領域？」

そう言って悟は頭を掻きながらを抱き締めた。




「………この光景と大して変わらないけど。」

死んだ目ではジトッと悟を見る。



ふしだらなのは妲妃と然程引けをとっていない。




「全然違う、僕らは愛だよー。性癖の遊びじゃないからぁ。」

そう言っての体を再びベットに戻した。