第1章 毒女は転生する
は性に関して、特別な感情は無い。
彼女にとってその行為は愛を育むものでは無いからだ。
がそうなってしまった理由を七海は知っている。
悟と傑がその様にを扱っているからだ。
2人の男から毎日愛される。
そんな日常が当たり前の様にと過ごしている。
そしてには他の選択肢は無い。
悟と傑の元を離れる=彼女の死だから。
は2人の元を離れられない。
そんな生活には憤りを感じている。
自分が犯した罪を考えたら、十分に恩恵は受けている。
だけど、からすれば、毎日毎日2人の男に体を求められる。
は悟と傑を恨んでいる。
七海は知っている。
がこうして自分と体を重ねるのは、そんな2人へのからの反抗心だった。
「…今日も抱かれてから来たんですか?」
の柔らかい中を指で確認して、七海は聞いてきた。