第1章 甘いものが大好きな彼~アイン~
いつもツンツンしてる君は
甘いものを食べてるとき幸せそうだ
そんな彼が大好き
でも、そんな彼の甘いものよりもっと好きなものとは??
.....
~サラ side~
セントセシルに入学して3か月
ようやく学園にも慣れてきたわ...
授業は色々なことを学べて絵の勉強にもなるし
それに今では大切な彼がいるもの
さて、今日もきっとあの場所でピアノ弾いてると思うし甘いものが大好きな彼に差し入れしに行きますか
~♪...~♪♪
おっ、音が聞こえてくる
やっぱり彼が引くピアノは心が落ち着いてくる
彼がいる部屋の前まで立ち、ドアから顔をのぞかせると
真剣にピアノを弾く彼
やっぱり、すごく集中してる
お菓子もうちょっと後の方がいいかな?
「サラ来たのか?」
「わぁ、アインいつの間に...」
彼はいつから私が来たのに気づいて後ろにいたのかしら?
「なんだそんなに驚いて...
さては、何か企んでいたのか。僕を驚かせようと」
「違うよ!!アインのためにお菓子持ってきたの...だけどピアノの練習に集中してたから声かけていいか迷っていたのよ...」
私はアインに持ってきたクッキーを見せる
彼の顔が少し笑顔になった
「そうか、なら今日はもう練習はやめよう」
「あら?もう練習しなくていいの?」
残念、彼のピアノをもう少し聞けると思っていたのに...
「あぁ、今はサラが来たからな
今からは僕とサラだけの時間だ。ピアノだったら後で沢山聴かせてやる。だから、今はお前との時間が優先だ」