第6章 恋い蛍✿
傑は半泣きの私を眺めて、口角を上げていた。
様子を窺いながら、浅い箇所を責め立ててくる。
時折イイところを掠める度に、中に入っているものを締め上げてしまう。
余計、硬くて大きい彼の形を意識してしまって、切なくなるような感覚に襲われた。
「……すぐる……っ」
私がたまらず名前を呼ぶと、
「ゆめ、もっと奥まで欲しい?」
傑はそう言って、私のお腹に手を当てた。
そして子宮の辺りをすりすりと撫でてくるものだから、私は無意識のうちに首を何度も縦に振っていた。
すると、彼はゆっくりと腰を進めてきて、やがて最奥に先端が触れたのが分かった。
ぐりっと押し込まれた瞬間、電流が走ったような感覚に襲われて、背中が大きく仰け反った。
蓄積した興奮が、頭の中でパチパチ爆ぜた気がして、思わず目を見開いた。
「あ……っ」
待ち望んでいた刺激を与えられて、中が激しく収縮するのが分かる。
「最初は奥を刺激されても痛がるだけだったのに、今はこんなに感じているなんて、ゆめはいやらしいね」
傑は私のお腹に触れながら、そう言って笑った。
顔を背けようとしたが、彼の手によって阻止されてしまう。そのまま唇を重ねられ、舌を絡め取られた。
その間も彼は腰を動かしており、小突かれるように揺すぶられ、思考が焼き切れてしまいそうな程の快感に襲われた。
「……んっ……ふ……」
唇が離れると銀糸が伸びていき、ぷつりと切れた。
傑は一旦動きを止めると、私のお腹を撫でながら口を開いた。
「私が、ここまで入ってるんだよ」
そう言って下腹部を軽く押されると、中に入っている彼の存在をより強く感じてしまって、思わずお腹に力が入る。
傑は私の反応を楽しむかのように笑むと、再び腰を動かし始めた。
最初はゆっくりだった律動が徐々に速くなっていき、肌同士がぶつかり合う音が部屋に響き渡る。
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