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【呪術廻戦】薄夜の蜉蝣【R18】

第13章 白夜の陽炎✿



今年の春。

傑お兄ちゃんと五条先輩が星漿体の護衛任務に失敗した件は、家入先輩から聞いていた。

五条先輩は重症を負いながらも術者として覚醒し、現在も研究と鍛錬を重ねている。

傑お兄ちゃんも怪我を負って失血によって意識不明になったが、家入先輩の治療を受けて後遺症もなく回復した。

当時、灰原くんと七海くんが星漿体の護衛任務への追加戦力として投入されたが、私は別任務で動いていた。

入学から一月ほどしか日が経っていなかった私たちには、衝撃的な事件。学生と言えど死と隣り合わせ。それが呪術師の日常だと、夜蛾先生から諭された。


そして、私が五条先輩に告白されてから、季節が一つ終わろうとしている。


ある日の深夜、ベッドの上で傑お兄ちゃんの胸元に残る切り傷の痕を眺め、それを指先でなぞる。

今は何も考えたくないと咎めるように、彼に手を押さえつけられてしまった。薄明かりの中で与えられる快楽に身を捩りながらも、頭をよぎるのは五条先輩だ。

「ゆめ?」

名前を呼ばれてハッとして顔を上げると、傑お兄ちゃんが心配そうに私の顔を覗き込んでいた。慌てて彼の首に腕を回すと、耳元に唇を寄せた。

「お兄ちゃんの体、小さい傷もけっこう残ってるんだなって」

そう言って誤魔化すように口付けると、それ以上追及されなかった。

傑お兄ちゃんは優しい手付きで私の身体を愛撫し始める。その心地良さに身を委ねながら、天井を見つめた。

「っ、あ……あぁ……」

傑お兄ちゃんの指が、私の敏感な部分に触れる度に吐息が漏れた。私が反応を示す場所ばかりを的確に刺激してくる。

与えられる快感に溺れていると、挿入されていたモノがゆっくりと動き始める。

「ふぁっ……あ、そこ、ッだめ……」

弱いところを執拗に責められて、私は呆気なく達してしまった。頭の芯が痺れるほどの快感に蕩けそうだ。

傑お兄ちゃんは私の頭を撫でながら優しく微笑んでくれた後、再び抽挿を始めた。



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