第3章 -ジケン-吉原乱入混沌戦。
オーナー「いやー君達みたいな美人さん達が働いてくれるなんて思いもしなかったわ~」
貴「..そんなことないです~、こちらこそいきなり働かせてなんて無茶を言って申し訳ありませんでした。」
尚「...........」
私達は先程の客寄せが声をかけてくれた店に駆け込んだ。
貴「ここの衣装は少し奇抜な物が多いんですね。」
尚「........」
オーナー「..えっ?そ、そう~?今時これくらい普通なのよ!」
....嘘つけ、ここにお客が多く来てたのはこれが理由だったのか。
.....ギュッ
貴「.......やっぱり尚ちゃんもそう思うよね。」
.....コク。
オーナー「そんなことないんだよ~?尚ちゃんも喋れれば良かったんだけどね、まさかこんな綺麗な子が耳の不自由な子だなんて。」
貴「でもそんなあたしら二人を働かせてくれたではありませんか、感謝しておりますわ。」
.....もちろん尚ちゃんが耳の不自由な人だなんて、それは事実ではありませんよ!?
そういうことにしておいた方が大人っぽさが出るかなと二人で考えた始末でして。
私達二人はオーナーにお願いする時に、
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貴「お願いします!!彼女、耳が不自由なモンで何かとアタシら生活に困ってるんです...!だから、だから.....どうか働かせてください!」
尚「.......」
オーナー「..そんなこと言ったってぇ...アンタは構わないけど、後ろの耳が聞こえない子はどーするのよ?何にも働かせれないじゃない。」
オーナーは何だか女口調の男性だった。ヒゲの剃り跡なんかも見えていて、ちょっとだけ危ない人に見える。
でも...中々自分で決めれなさそうだし、もう一押しすれば大丈夫かも!!