第10章 黒猫ととある部活の1日
「近くで見れば見るほど可愛い。」
「クロに言われても…。」
「迷惑そうな顔も可愛い。」
「…ちょっと。」
「怒ってる顔も可愛いよ。」
「クロ!」
「あ、ちょっと照れた?赤くなってる所もすげぇ可愛い。」
「……わかった、黙れ!!」
「。」
「何!」
「このままキスしていい?」
「イイわけ」「いい訳無いだろ。」
「「あいたッ!!」」
突然、硬いボードみたいなものが私とクロの頭を叩く。叩かれた場所を抑えながら何事かと視線をクロから横に向けてみれば…そこには笑顔で怒る、海が立っていた。
「ほかの部員が困ってるだろ、真面目に自主練してください!」
「はーい!」
「チッ…もう少しで流せそうだったのに。」
「聞こえてんだよクロお前、可愛いって言うのやめろって言ってるでしょうが。」
「嬉しい癖に。顔真っ赤だったぜ?」
「リエーフ!!クロの顔面にスパイク打っていいよ、ボール上げてあげる。」
「いえっさー!!」
「いえっさー!じゃねーよ!構えんな!!」
*黒猫と、とある部活の1日*
(……ねぇ、的にクロのアレは何点だったの?)
(3点。)