第1章 はじまり
僕はおらふくん。赤いマフラーに青いバケツを被っているのが特徴の雪だるまなんやで。
僕はずっと雪原に暮らしていたんやけど、他の世界も見てみたくて、旅に出ることにした。
旅の途中で仲間がどんどん増えていった。僕が一緒に行こうって誘ったり、連れてって言われたりして。
ある日見えてきた氷の山までやって来て、僕にはやっぱり寒いところが過ごしやすいなと気づいた。だけど僕にはすでにたくさんのお友達がいたから、寒いところで暮らすのはちょっと大変そうやった。
だから僕は地面を掘って、そこにお家を作ることにした。木や草もいっぱい使って、干し草のベットを作ってあげたらお友達も喜んでくれたみたいだった。
だから僕は時々鉱石を掘りながら、近くまでやって来た人間と物々交換をしてみんなと過ごした。ダイヤモンドが掘れた時はいいものたくさんくれるんやけど、今回は、人間さんから僕のお家に来たみたいだ。
外にいるお友達が、ワンワンッと吠えた。