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牧場物語へトリップⅡ

第15章 夏 十四日目


このことは、墓場まで持って行くつもりだ。

「トーヤさん?」
「うん?」
「私を追って来てくれてありがとうございます。」
「サクラ・・・。」
「大好き・・・で・・・。」
「ん?寝落ちしたのか。やっぱり、こっちの桜も可愛いな。俺も早く結婚して子供作って、この世界に根を下ろさないとな。」



その頃・・・

「な、何んだよ。誰かに見られた上に、あの女を助けやがった。次は、次こそは・・・。」

「次は無いわよ?」
「あ、お前・・・。」
「お前はあっちの世界のモブになるの。」
「なっ!?お、俺はそんなのは御免だ!!」
「何言ってるのよ。あっちで子供まで作ったって言うのに。まぁ、おかげで私たちの愛し子が幸せになれるのだけど。でも、そう出来たのはお前があっちで縁を作ったからだから。」
「こ、子供?」
「あら、あんなに毎晩ハッスルしてたじゃない。お前も満更ではなかったわよね。そうじゃなきゃ、子供なんて出来るはずはないもの。」
「し、知らねぇよ。作られた世界なんだから、俺には関係ない。それに、あんなババアと家族だなんてそれこそ罰ゲームでしかないだろ。」
「あら~?そのババア相手に、毎晩腰を振っていたのは誰かしら~?兎に角、逃げようとしても無駄だから。お前はあっちでゲームのモブらしく、決められた生活を繰り返すの。最後にいい仕事をしたから、私から褒美をあげるわね。そうね~・・・子供を五人にしましょうか。精々、頑張って養ってあげないさいね~。」
「な、何だよ。何、俺の人生を好き勝手っ!!?」

「もうっ、こんなところにいたの?子供が寝たから、これからは私たち夫婦の時間よ?」

我に返った時には、決められた様に家族となった母親と同世代の女を抱いていた。

「そうそう、貴方はそれでいいの。さぁ、たくさん愛し合ってたくさん子供を作りましょうね?」


「あの女傑、凄いね~。」
「うん、あの男を手放したくなかったんだね~。」
「普通、モブは自己主張なんてないんだけど・・・。」

「そうよねぇ、でも、あの女性は男との子供を望んだから・・・。男の方は、毎日変わらない日々を過ごすだけ。いいじゃない、あんなに愛されて望まれているんだもの。しっかり、搾り取られればいいのよ~。」

「女神様、卑猥~。」
「でも、いい気味~。」
「ボクも異議なし~。」
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