第2章 Ⅱ*リヴァイ・アッカーマン
リヴァイはをソファに下ろした。
力なくぐったりと横たわり、瞳を熱に浮かされる様は、まるで情事の最中かと思わせる程の艶かしさだった。
そんなに、ハンジですら息を飲む。
一部始終の説明をリヴァイが求めると、ハンジは悪びれもなく答える。
「私特製のこの媚薬にはね…、自白剤も入れてあるんだよ!拷問に使えると思わないかい!?」
ドォォォンと効果音の付きそうな程に踏ん反り返るハンジに、リヴァイもモブリットも頭を抱えるしかなかった。
そしてそれを自分が飲まされていたかと思うと、額に青筋を浮かばせた。
「しかし困ったね」
「何がだ…」
「いやね、このままを放置するわけにもいかないだろう?」
ハンジはソファに身体を預けるに近づいて、頬を優しく指で撫で上げると、は身体を震わせ小さな吐息を漏らす。
「…そうだな、リヴァイが抱かないなら…私が抱いてもいいかな?」
の頬を撫でたまま挑発的に振り返るハンジには、普段のすっとぼけた雰囲気は微塵もない。
「ほら見てごらん?こんなにキレイだ」
ハンジの指はの首を擦り、ワイシャツの間にそびえる谷間まで到達した。
「私なら善くしてあげられると思うよ?」
本気なのだと二人は察した。
モブリットはあまりの衝撃に膝から崩れ落ちた。